アートスペースからふるのスタッフが、あいサポート・アートセンターの業務として、岡山・広島に出張してきました!
岡山編
1つ目は岡山県真庭市にある灯心会スカイハート灯さんへ
緑豊かな山道の途中に、廃校舎をアトリエとして構えておられるスカイハート灯さん。アトリエと作業所が隣接して別棟にあり、作業に煮詰まったらアトリエへ、制作に煮詰まったら作業場へというように、作業場とアトリエが行き来できるような造りになっていました。元々は精神障がい者の方が集う場所を作れたらという思いから、アート活動を取り組むようになられたそうです。
建物自体が古く耐震の問題もあるため、アトリエも現在は一部屋しか使われていないそうですが、見学の時は特別にと、普段は入ることのないエリアにも入らせていただきました。それぞれの作家さんたちがこれまで作られてきた作品が、1階から2階までところ狭しと保管されています。現在は利用されていない作家さんのアトリエも、ひとつひとつ、そのままの状態で残してありました。案内をしてくださった担当の松田さんが、作品を見ながら完成するまでの経緯や作者さんの遍歴などを語ってくださり、作品の数、内容、一人一人の物語も含め、とても見ごたえのあるアトリエでした。
2つ目は岡山県岡山市にある就労継続支援A型作業所のありがとうファームさんへ
岡山市内のアーケードの中腹当たりに位置し、ギャラリー&カフェとして飲食店もされているありがとうファームさん。さまざまな企業とのコラボ商品を販売されており、企業さんとのコラボのノウハウについてのお話を伺うができました。カフェには、企業さんとのコラボ商品の他、制作に使う材料などもお洒落に置かれてあり、奥で制作をされている利用者さんがカフェにある材料置き場から材料を取って奥に戻っていかれるなど、制作の過程でも交流の場を設けられているように作られていました。
「いかに感動を作るかを大切にしている」と副社長の馬場さんは言われます。作者さんが自分の言葉で自分の作品を話す機会を設けるなど、アートを切り口とした交流を大切にされているのを随所に感じられました。
広島編
3つ目は広島県広島市にある認定NPO法人コミュニティリーダーひゅーるぽんさんへ
ひゅーるぽんさんではギャラリーと作業所を見学させていただきました。デザイナーさんとコラボして作られたという建物は、入り口から入って右手にギャラリー、左手にカフェ(現在は休業中)とオリジナルグッズのショップがありました。
ギャラリーは円形で、ひゅーるぽんに在籍する作家さんの作品をぐるりと見渡せるようになっており、絵画、陶芸、刺繍など様々なジャンルの作品が飾られてありました。片隅にはキーボードが一台置かれていて、週に一度このギャラリーでひゅーるぽん専属の音楽療法士さんによる音楽療法の時間があるのだそうです。利用者さんの憩いの場としても活用されているようでした。ショップには沢山のオリジナルグッズが並び、ゆっくりと商品を見ることのできる空間になっていました。
それぞれの施設で快く見学を受け入れていただき、また貴重なお話を聞かせていただくことができて、大変有難かったです。今回の施設見学で得た気づきや学びを、今後のからふるの活動にも還元していけたらと思っています。
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